英語で服薬指導できる薬剤師になれる勉強法 | Tomoyuki Kato's Blog

英語で服薬指導できる薬剤師になれる勉強法

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この記事を書いた人

PharmaXというオンライン薬局のスタートアップで薬剤師・エンジニアとして働いています。Rails・React・TypeScriptなどを書きます。英語が得意でTOEIC900点・通訳案内士資格取得。主に薬剤師の働き方やプログラミング、英語学習について書きます。当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
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「英語できないけど、英語で服薬指導できるようになりたい!」

訪日外国人も増えてきているし、英語で服薬指導できたら良いですよね。

 

そこでこの記事では、

  • 英語で服薬指導できるようになる効果的な勉強法
  • どれくらい勉強すれば良いか

の2点についてまとめてみました。

 

この記事を書いている僕は薬剤師で、たまに英語で服薬指導をしますし、TOEIC900点や語学系唯一の国家資格である通訳案内士を持っています。

 

なので、多少は参考になるかなと。

では、本題へ。

 

【薬剤師向け】効果的な英語の勉強法を解説します

 

結論から言ってしまうと、以下の3ステップで英語の勉強を進めるのがオススメです。

 

【英語勉強法】

  1. 英語の基礎学習をする
  2. 英語フレーズを覚える
  3. 覚えた英語フレーズを実際に使う

 

ステップ1:英語の基礎学習をする

まず基礎学習をします。

具体的には、以下の3つを勉強しましょう。

 

【最初にやるべき勉強】

  • 英文法
  • 英単語
  • 発音

 

英語の基礎学習にオススメの参考書・教材

英文法・英単語・発音は、英語学習の基礎中の基礎。

この3つを勉強せずに英会話なんて100%無理です。

 

これから紹介する参考書で、しっかり勉強しましょう。

 

英文法のオススメ参考書・教材

 

英文法のオススメ参考書は、『山口俊治 英文法講義の実況中継(1) 』と『山口俊治 英文法講義の実況中継(2)』です。

 

英文法は英語のルールなので、非常に重要です

例えば、将棋を指そうと思ったら、まずは将棋のルールを覚えると思います。

 

英語もそれと同じで、英文法というルールを学ばなければいけません。

 

たまに「英会話に英文法なんていらない」と言っている人がいますが、あれは完全に嘘なので絶対に信じてはダメです

 

ちなみ中学の時から英語が苦手だった場合は、『中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。』から勉強しましょう。

 

英単語のオススメ参考書・教材

 

英単語の勉強は、『TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2』がオススメです。

 

この単語帳は、ただ英単語が羅列されただけの単語帳ではなく、英文の中で使われている英単語を覚えていく形式になっています。

 

「こういうシーンで使う英単語なんだ」みたいな感じで、英単語を覚えられるので記憶に定着しやすいことが特徴です。

 

単語力だけでなく、リーディング力も鍛えられるところが個人的に気に入っています。

さらに言えば、リスニングCDつきなのでリスニングのトレーニングも可能です。

 

 

 

個人的には、以下のステップで勉強するのがオススメ。

 

【オススメ勉強法】

  1. 英文を読みつつ英単語を覚える
  2. 音声CDを聴き込む
  3. 音声CDをマネて音読する

 

このように勉強すると、単語力を鍛えつつ、リスニング・リーディング力をしっかり鍛えることが可能です。

 

特に音読は重要で、音読を繰り返すことにより、英語を英語のまま理解できるようになってきます

英語学習において音読は非常に重要なので、騙されたと思ってしっかり音読しましょう。

 

ちなみに、中学の時から英語が苦手だった場合は先ほどの参考書ではなく『速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3』の方がおすすめです。

 

発音のオススメ参考書・教材

 

発音の勉強は、フォニックス<発音>トレーニングBOOKがオススメです。

 

分かりやすい英語を話す上で、発音は非常に重要です。

しっかり勉強しておきましょう。

 

「カタカナ英語でも伝わる」

という人もいますが、これは半分ホントで半分ウソです。

 

実際は、カタカナ英語で伝わることもあるけど、カタカナ英語で伝わらない英語も多かったりします。

 

そのため基本的な発音ルールは、しっかりと学んでおく必要があります。

 

また発音を学ぶと、リスニング力も上がりやすいです

 

服薬指導を英語でする場合、リスニング力は非常に重要なので、最初の段階でしっかり発音は学んでおきましょう。

 

みっちり英語の基礎を身につけたい人はTOEIC L&Rの受験がオススメ

これまで説明してきた方法でも英語の基礎は身につきますが、個人的に1番オススメなのはTOEIC L&Rの受験です。

 

なぜかというと、英語の基礎が分かっていないと、TOEICのスコアは上がらないから。

そのため、TOEICの勉強をすれば、しっかりと英語の基礎を身につけることができます

 

目標スコアはどんなに低くても600点、できれば700点を目指しましょう。(理想は800点以上)

これくらいのスコアであれば、ギリギリ服薬指導を英語でできるでしょう。

 

TOEICの勉強法については、以下の記事にまとめました。

興味があればチェックしてみてください。

ステップ2:英語フレーズを覚える

基礎学習を終えたら、英語フレーズを覚えていきましょう。

知っている英語フレーズが多いほど、話せる英語の幅が広がっていきます。

 

通勤時間やお昼休みを利用して、コツコツと覚えていきましょう。

コツコツ英語フレーズを覚えていくことが、あなたの英会話力アップにつながります。

 

英語フレーズを覚えるのにオススメの教材

 

英語フレーズを覚えるための教材としては、『英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング』と『薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブックがオススメです。

 

NOBU式トレーニングは、日常生活で使える超基本的な英語フレーズに特化している教材です。

 

服薬指導に特化した参考書ではないですが、超基礎的なフレーズを学べるので最初に使う参考書としてオススメします

 

薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブックは、服薬指導で役立つフレーズを勉強できます。

 

「服薬指導に必要なフレーズだけ学ぶことができればば良い」

という場合は、こちらの参考書だけ勉強すれば良いでしょう。

 

ステップ3:覚えた英語フレーズを実際に使う

英語フレーズを覚えたら、いよいよ英会話のトレーニングをしましょう。

 

英会話のロールプレイは、オンライン英会話でやるのがオススメ

 

通学型英会話教室だと月額で数万円しますが、オンライン英会話なら月額6000円前後で毎日30分レッスンを受けられるのでコスパが良いです。

 

最初は自己紹介の練習がオススメ

いきなり服薬指導のロールプレイをするのは少しハードルが高いので、まずは英語で自己紹介の練習をするのがオススメです。

 

具体的には、以下のステップで練習しましょう。

 

【勉強法】

  1. 英語で自己紹介文を書く
  2. 書いた自己紹介文を音読する
  3. オンライン英会話の先生相手に自己紹介する

 

初めてレッスンを受ける先生だと自己紹介タイムがあるので、自然な流れで自己紹介の練習をできます。

 

1コマ25分なので、20分くらい自己紹介できるまで練習するのがオススメです。

20分くらい自己紹介できると、かなり英語を話すのに慣れることができます

 

毎回先生を変えてレッスンを受ければ、納得のいくまで練習できるし、なにより英会話初心者でも取り組みやすい勉強法なので、ぜひ挑戦してみてほしいです。

 

自己紹介に慣れたら薬剤師のロールプレイをしよう

自己紹介に慣れたら、薬剤師のロールプレイをしてみましょう。

 

具体的には、自分で台本を作って、ロールプレイするのがオススメです。

患者役をオンライン英会話の先生にやってもらい、自分は薬剤師役をやります。

 

【例】

  • What symptons do you have?(どんな症状がありますか)
  • I have a fever of 38°(38度の熱があります)
  • This is a fever reducer.(これは解熱剤です)
  • You need to take this after each meal .(毎食後に服用してください)

 

基本的に自分が書ける英語しか話せません。

そのため、台本を書くことも、あなたの英会話力はアップにとても効果的です。

 

先ほど紹介した「薬学生・薬剤師のための英会話ハンドブック」に載っているフレーズを参考に台本を作ってみましょう。

 

どれくらい英語の勉強をすれば英語で服薬指導できるようになるか

 

最後にどれくらい勉強すれば、英語で服薬指導できるようになるかについて解説しておきます。

 

勉強時間の目安は最低でも1000時間くらい

あくまでも僕の体感ですが、学生の頃から英語が苦手だった場合は、最低でも1000時間以上の勉強が必要だと思います。

 

つまり、1日3時間勉強して1年くらいかかるかなという印象です。

 

例えば、TOEICで100点上げるのに、だいたい200〜300時間かかります。

仮に今の英語力がTOEIC400点レベルしましょう。

 

そうなると、英会話をするために取っておきたいTOEIC700点を取るには、だいたい600時間くらいの勉強が必要です。

 

で、そこから英語フレーズを覚えたり、オンライン英会話で英会話をしたりして、英語を話すことになれるのに400時間を使うというイメージですね。

 

1日3時間毎日勉強しても英語がペラペラにはなることはない

さらに言えば1日3時間毎日勉強しても、1年でペラペラ服薬指導できるレベルにはなりません。

 

やっと

「なんとかコミュニケーションを取れるくらいのレベル」

と思った方が良いかなと。

 

つまり、英語学習はとても根気が必要なんですね。

「英語のできる薬剤師になりたいなぁ」くらいだと挫折する可能性が高いと思います。

 

そして何より、英語の勉強に時間を使う分、薬の勉強に費やす時間が確実に減るということを忘れてはいけません。

 

自分のキャリアプランをしっかり考えた上で、本腰を入れて勉強するかどうかを考えましょう。

 

まとめ

以上、薬剤師が英語で服薬指導できるようになる勉強法でした。

 

まとめると、以下のステップで勉強するのがオススメです。

 

【英語勉強法】

  1. 英語の基礎学習をする
  2. 英語フレーズを覚える
  3. 覚えた英語フレーズを実際に使う

 

ちょっと大変ですけど、コツコツ頑張りましょう。

 

ちなみに、「英語ができると薬剤師としての年収は上がるのか」については、以下の記事にまとめました。

 

興味があれば、あわせてチェックしてみてください。

 

参考になれば嬉しいです。

では。

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