僕はTOEIC900点だったり、通訳案内士の資格を持っていることもあり、社会人の方に英語の勉強法について聞かれることがよくある。
そこでこの記事では、「英語をそこそこできるようになる勉強法」についてまとめてみた。
この記事でいう”英語がそこそこできる”の定義だが
- 英語の記事を読んだ時、6割くらいは内容を理解できる
- ペラペラではないものの、なんとか英語でコミュニケーションをできる
といったレベルを想定している。
なかには「ネイティブレベルに英語を話せるようになりたいんだ…!!」と意気込んでいる社会人の方もいると思うのだけど、このレベルに到達するために必要な努力量は尋常じゃないし、ぶっちゃけコスパが悪い。
何かしらの専門性に英語力を掛け算しないとバリューを発揮しづらい社会になりつつあるので、英語はそこそこのレベルを目指して、そのほかの専門性を伸ばした方があなたの社会的価値は格段に上がるからだ。
ネイティブレベルの英語力を目指したい場合は他の記事を参考にしてほしい。
僕は日本人がネイティブレベルになれる勉強法を知らない。
しかし、そこそこレベルの英語力でよければ、この記事に書かれていることを忠実にやれば確実に到達できる。
なぜならこの記事で紹介している勉強法は僕が実際にやった勉強法で、しかも一定の結果が出ているからである。
そこそこレベルの英語力を目指している方には参考になると思うので、興味があれば最後までぜひ目を通してみてほしい。
英語が苦手な社会人が英語学習を始める前に知っておくべきこと
英語が苦手な社会人が英語学習をする上で知っておきたいことが3つあるので、まずはそれらについて書いておきたい。
1:簡単に英語力がアップする勉強法は存在しない
インターネット上に「この勉強法ならすぐに英語をできるようになります!」みたいな記事がたくさんあるけど、こういった記事は大して効果のない勉強法を紹介していることがほとんどなので信じてはいけない。
少し考えてみてほしい。
そもそもそんな簡単に英語ができるようになるなら、もっと英語ができる日本人は多いはずだ。
特に英語が苦手な社会人は仕事で時間がないこともあって、こういうウソ記事に引っかかりやすいと思う。
これらの記事を鵜呑みにして勉強すると、時間を浪費することになってしまうので注意しよう。
この記事で紹介する勉強法はそれなりに大変だが、着実に英語力がついていく。
遠回りなように見えて英語力をアップさせる近道となっているので、ぜひこの記事の内容を信じて英語学習を進めてほしい。
2:少しでも時間ができたら英語学習に時間を費やす必要がある
社会人になると、まとまった勉強時間を作り出すのもなかなか大変だと思う。
そのため、ちょっとしたスキマ時間を見つけてコツコツ勉強をしていくことが重要になってくる。
例えば、通勤時間やお昼休み、就寝前のベッドの中など、少しでも時間ができたらそのタイミングで英語の勉強をするようにしよう。
この意識を持っていないと、忙しい社会人が英語の勉強で結果を出すのは難しい。
というか、どう考えても結果を出すのは無理だ。
この記事では社会人が英語学習を挫折せずに続けるコツについても紹介する。
英語学習を挫折してしまいそうな人はぜひ参考にしてほしい。
英語が苦手な社会人におすすめしたい勉強法
英語が苦手な社会人は、以下の順番で勉強をするのがおすすめだ。
この方法で勉強すれば、着実に英語力をアップさせることができる
【おすすめ勉強法】
- TOEICの勉強をする
- 英語フレーズのインプットをする
- 覚えた英語フレーズをアウトプットする
ステップ1:TOEICの勉強をする
まずはTOEIC L&Rテストで最低でも700点、できれば800点を取れるように勉強しよう。
TOEICは日本で最もポピュラーなリスニング力・リーディング力を測る試験である。
「なぜ英会話をできるようになるのがゴールなのにTOEICを受ける必要があるの?」と思った人もいるかもしれない。
なぜTOEICを受ける必要があるかというと、英会話をできるようになるには一定レベルのリスニング・リーディング力が必須だからだ。
リーディング力がないと英語の意味を理解できないし、リスニング力がないと相手が何を言っているのか聞き取ることができないのである。
TOEICの勉強法については、以下の記事に詳しくまとめたので参考にしてみてほしい。

ステップ2:英語フレーズをインプットする
基礎学習が終わったら、英会話をできるようになるための準備が整ったと言える。
次は英語フレーズをインプットしてこう。
例えば
- be supposed to〜 (〜することになっている)
- be going to 〜(〜するつもりだ)
みたいなフレーズのことだ。
知っている英語フレーズが多ければ多いほど、話せる英語の幅が広がっていく。
そのため、英会話のレッスンを受ける前に英語フレーズを覚えることは非常に重要なのだ。
英会話は以下の流れを繰り返すことによって上達していく。
【英会話の勉強法】
- 英語フレーズの暗記
- 覚えた英語フレーズをオンライン英会話で実際に使う
ステップ 1だけでもダメだし、ステップ2だけでもダメなのだ。
たとえば、「次の月曜にミーティングに出席することになっている」と英語で言いたい場合、あらかじめ「be supposed to〜(〜することになっている)」というフレーズを知っている必要がある。
いきなり英会話をやっても、「I am supposed to attend the meeting next Monday.」と言えるようにはならない。
事前に英語フレーズをインプットする必要があるのだ。
英語フレーズを覚えるのにおすすめの教材
もっともおすすめしたいのはNOBU式トレーニングだ。
この参考書は中学レベルの英語フレーズだけで構成されていて勉強しやすい上、とても実用的なフレーズが収載されているので、英会話初心者ほど学びの多い参考書と言える。
最初におすすめした参考書の勉強が終わったら、NOBU式トレーニングの実践編もおすすめしたい。
こちらはタイトルの通り、より実践的な内容になっている。
NOBU式トレーニング実践編を合わせて勉強することによって、英会話に必要な基礎的なフレーズをしっかり学ぶことができる。
ステップ3:覚えた英語フレーズをアウトプットする
英語フレーズをインプットしたら、覚えた英語フレーズをアウトプットしよう。
アウトプットすることによって、インプットした英語フレーズをしっかり記憶に定着させることができる上、覚えた英語フレーズをすぐに発するための瞬発力を鍛えることができる。
覚えた英語フレーズをアウトプットする方法
覚えた英語フレーズをアウトプットする方法としては大きく分けて2つある。
「オンライン英会話」と「TOEIC S&W」だ。
オンライン英会話
最初におすすめしたいのがオンライン英会話だ。
一昔前までは英会話スクールに通わないといけなかったが、今は通学なんて必要なく、家で英会話のレッスンを受けられてしまう。
月額料金は安くても6000円くらいとなっている。
まぁDMM英会話やレアジョブ英会話らへんを選んでおけば間違いないだろう。
どちらも無料体験レッスンがあるので、とりあえず無料体験レッスンを受けてみて気に入った方を使うのがおすすめだ。
TOEIC S&W
覚えた英語フレーズのアウトプットの場としては、スピーキングとライティングの試験であるTOEIC S&Wの受験もオススメだ。
「ライティングは英会話と関係ない」と思われがちですが、実は「自分が書ける英語」しか話すことはできない。
つまりTOEIC S&Wの受験によりライティング力が上がり、その結果スピーキング力アップも期待できるのである。
社会人ならTOEIC S&Wのスコアが高いと転職活動でもアピールしやすくなる。
オンライン英会話と違って自分の英語の実力をスコアとして可視化できるので、「自分の市場価値を上げて年収を上げたいんだ!」という気持ちが強い場合は、TOEIC S&Wの受験を強くおすすめしたい。
終わりに
冒頭にも書いた通り、そんな簡単に英語が上達する方法はない。
コツコツと地道に勉強することが重要だ。
今回ご紹介した勉強をすれば、時間はかかるが着実に英語力はついていくので、英語をできるようになりたい人の参考になれば嬉しい。