「薬剤師を辞めて語学留学をしようか迷っている。本当に語学留学して大丈夫かな?」
仕事を辞めて留学するのって、やっぱり不安ですよね。
その気持ち、よく分かります。
そこでこの記事では
- 僕が語学留学した理由
- 語学留学するメリット・デメリット
- 薬剤師を辞めて留学する際の注意点
などについて、まとめてみました。
本記事を書いている僕は、薬剤師を辞めてフィリピンへ英語を学びに語学留学した経験があります。
なので、少しは参考になるかなと。
では、本題へ。
薬剤師を辞めて語学留学した理由
僕が薬剤師を辞めて語学留学をした理由は、大きく分けて2つあります。
理由1:薬剤師以外のスキルを身につけたかった
もっとも大きな理由は、薬剤師以外のスキルを身につけたかったからです。
もともと「東京オリンピックもあるし、外国人向けの観光案内でもできたらな」と思っていて、留学を決意する前から英語は少しずつ勉強していました。
で、TOEICのスコアが800点を超えたくらいから、「英語を話せるようになれたらな」という気持ちが強くなり始めて、最終的に「仕事辞めて留学しよう」と決断したわけです。
理由2:薬剤師をちょっと休みたかった
そして、薬剤師をちょっと休みたくなったというのも理由の1つです。
僕はかなり飽きっぽい性格をしていて、どうしても薬剤師としてずっと働いていく自分を想像できませんでした。(実際、現在も薬剤師以外に個人事業主としても働いている)
当時、薬剤師の仕事に飽きつつあったのもあり、「留学するなら若いうちの方が良いし今だよな」と思ったのです。
薬剤師を辞めて語学留学するメリット・デメリット
次に薬剤師を辞めて語学留学するメリット・デメリットについて。
薬剤師を辞めて語学留学するメリット
僕が実際に語学留学をして感じたメリットは以下の2つです。
メリット1:語学力が上がる
当たり前ですけど、留学すると語学力は上がります。
TOEIC受験者の上位3%にあたるTOEIC900点を超えるスコアも取れるようになったし、国家資格である通訳案内士も取得できました。
そして何より、外国人と話すことへの抵抗感がかなり減ったように思います。
僕は有名観光地に住んでいることもあって、外国人に道を尋ねられることが多いのですが、以前ならあたふたしていたのに、普通に英語で道を教えてあげられるまでになりました。
さらに言うと、外国人患者の対応もできるようになったので、語学力が上がったメリットはかなり大きいと感じています。
メリット2:面白い人がたくさんいて視野が広がった
面白い人にたくさん出会えたことも大きなメリットでした。
薬剤師という職業柄、周りは医療従事者ばかりになりがちだと思います。
けど、留学先で出会った人たちは、今までに関わりのない業界の人たちばかりでした。
- 起業家
- 弁護士
- バックパッカー
- Webエンジニア
といった普通に仕事をしていたら出会う機会が少なそうな人たちと交流できたのは、自分の視野を大きく広げてくれたように思います。
ルームメイトが色んな意味ですごい人だった
1番「すげぇ。。。」って思ったのは、ルームメイトでした。
彼はプロ野球選手をもともと目指していたのですが、ケガをしてその夢を断念します。
そこで、仕事をするために上京し他のだけど家がない。
で、彼が何をしたかというと、女の子をナンパして数ヶ月も居候していたらしいです。
この話を聞いた時、
「ヒトってやろうと思ったら何でもできるんだな。。」
と軽くカルチャーショックでした。
それ以来、僕も「女の子をナンパして居候するよりハードルが低いし、難しそうだけどとりあえず挑戦してみるか」の精神で行動するようになりました。
多様性のある交流は留学ならではのメリット
話を戻すと、留学先での経験は本当に刺激的で
「薬剤師を辞めて留学するという決断、大正解だったな」
と確信できるほど貴重なものになりました。
語学力が上がったのはもちろんのこと、彼らとの交流を通して自分のやりたいことが少しずつ明確になってきたのは本当に大きかったと今振り返ると思います。
帰国後も年にたまに会っていて、今でも刺激をもらっています。
こういった多様性は、留学ならではのメリットでしょう。
薬剤師を辞めて語学留学するデメリット
デメリットは特にないですね。
あえて言うなら、履歴書に穴が空いているので、転職面接でそれについて説明するのが面倒なことくらいです。
僕の場合、明らかにメリットの方が大きかったと感じています。
薬剤師を辞めて留学することに不安はなかったのか
デメリットではないですが、よく「薬剤師を辞めて留学することに不安はなかったのか?」と聞かれるので、それについて書いておきます。
結論から言うと、そこまで不安はありませんでした。
なぜかというと、薬剤師は良くも悪くも安定した職業だからです。
辞めても給与水準はそこまで変わらないし、現場でも「薬剤師が足りない」という話を聞いていたので、正直に言って「薬剤師なら再就職は余裕だな」と思っていました。
実際、留学後の転職活動で5つの会社の面接を受けましたが、全てから内定をもらえたので判断は間違っていなかったなと今でも思っています。
薬剤師を辞めて語学留学する時の注意点
最後に薬剤師を辞めて語学留学する場合の注意点について。
3つほど注意したいことがあります。
注意点1:結果にコミットする
結果にコミットしましょう。
仕事を辞めて語学留学するなら、”目に見える結果を出す”ということを意識した方が良いです。
語学学校にも色々あって、バカンスをアピールした学校や語学力を本気で上げたい人向けの学校など色々あります。
目に見える結果がないと、「こいつ、仕事辞めて海外で遊んできただけなんじゃないか」と思われるので注意してください。
社会人の留学は、シビアに結果が求められます。
「視野が広がりました」だけだとマイナス評価
学生ならまだしも、社会人になってから
「留学しました。視野が広がって良かったです。」
みたいなことしか言えないのはNGだと思った方が良いでしょう。
自分が採用担当だとしましょう。
Aさん、Bさんどちらを採用したいと思うでしょうか?
【Aさん】
留学をして、色んな価値観に触れることができて視野が広がりました。
【Bさん】
語学力が上がりました。
留学前600点だったTOEICスコアがTOEIC900点まで上がりました。
たぶん、ほとんどの人がBさんだと思います。
視野を広げることも大事ですが、転職市場では”視野が広がった”みたいなモヤっとしたことは評価されづらいです。
何かしらの成果を出した+視野が広がったならOK。
けど、視野が広がっただけでは、採用担当から「は?」と思われる可能性はかなり高いでしょう。
注意点2:英語の基礎学習は留学前から始める
英語学習は留学前からしておいた方が良いです。
特に
- 英文法
- 英単語
- 発音
の3つは勉強しておくことをオススメします。
この3つは英語学習の基礎中の基礎なので、留学前にしっかり学んでおきましょう。
国内で英語の基礎は固めておいて、留学先では英会話のトレーニングに集中するというイメージですね。
ちなみに、基礎学習はTOEIC L&Rの受験がオススメ。
参考書のクオリティが高いし、自分の実力がスコア化されるので目標も立てやすいです。
留学前に、最低でも600点は目指したいところですね。
勉強法については、以下の記事がオススメです。
注意点3:帰国後にダラけないよう気をつける
帰国後にダラダラしないように気をつけましょう。
「帰国したばっかだし、ちょっと休んでから就活しよう」
とダラダラ過ごして、気づいたら1ヶ月くらい経ってたみたいな話をたまに聞きます。
もし帰国後に薬剤師として復帰する予定があるのであれば、ダラけて就活が遅くならないように気をつけてください。
僕の場合、帰国後に薬剤師+αでダブルワークすることを決めていました。
なので、必ず転職活動はしないといけない。
では具体的に何をしたかというと、あらかじめ転職サイトに登録しておきました。
僕は自分の怠惰な性格を熟知していたので、
「〇〇月に帰国するから、〇〇月××日に連絡ください。その日から転職活動を始めます」
と転職サイトのスタッフに伝えて、強制的に転職活動を始めるようにしたのです。
この作戦は大成功で、無事ダラけずに転職活動を始めることができました。
「自分は怠け者である」という自覚のある人は、悪いことは言わないので、あらかじめ転職サイトにちゃんと登録しておきましょう。
まとめ
薬剤師を辞めて語学留学するメリットは大きいです。
英語ができるようになれば
- 外国人患者の対応
- 英語論文のリーディング
など薬剤師として働く上でも役立ちます。
さらに言えば、英語はいろんな職業とも相性が良いです。
なので、「薬剤師を完全に引退しよう」と考えている人にとっても、英語は身につけておいて損はりません。
迷っているなら、ぜひ行ってみてほしいなと個人的には思っています。
やらないで後悔するよりも、やって後悔する方が断然良いです。
では!