この前、こんな記事を読みました。
薬剤師業界で不祥事が続いていますね。
タイトルの通り、処方箋なしで薬を渡してしまったそうです。
しかし、なぜこんなことをやってしまうのでしょうか。
完全に僕の推測なんですが、上からの無言の圧力みたいなのがあったんじゃないかなと思うんですよね。
薬剤師であれば、処方箋なしで薬を渡しちゃダメなんてことは必ず知っているわけなので。
「何かしらの圧力がないと、薬剤師はそんなことしない」と考えるのが自然です。
そこでこの記事では
- 雇われ薬剤師が会社の不祥事に巻き込まれない方法
についてまとめてみました。
この記事を書いている僕は、社長との距離感の近い薬局で何年か働いた経験があります。
なので、多少は参考になるんじゃないかと。
では本題へ。
雇われ薬剤師が会社の不祥事に巻き込まれないためには何をすべきか
結論から言うと、薬剤師が会社の不祥事に巻き込まれないためには脱社畜することが大事だと思っています。
会社の不祥事に巻き込まれないためには脱社畜しかない
脱社畜というと、よく「雇われの身をやめる」という文脈で使われています。
しかし、この記事でいう脱社畜は「会社員をやめろ」という意味ではありません。
「精神面での脱社畜」と「経済面での脱社畜」
脱社畜には大きくわけて2段階あります。
それが
- 精神面での脱社畜
- 経済面での脱社畜
です。
簡単に説明すると、精神面での脱社畜は会社を絶対視しないことを意味し、偉い人の言うことを批判的に考えられる状態です。
例えば
「懇意にしてる患者だから、処方箋ないけど薬だしてあげて」
と偉い人に言われたとしましょう。
精神面での脱社畜ができていないと、冒頭で紹介したニュース記事みたいなことになってしまう可能性があります。
一方、精神面で脱社畜をしていると
「は?無理に決まってるだろ。お前は何を言っているんだ。」
とちゃんと断れるというわけです。
そして、さらに脱社畜度が上がっていくと、経済面でも脱社畜していきます。
経済面で脱社畜していると、仮に給与が支払われなくてもダメージがそれほどありません。
つまり
- 個人事業主になる
- 会社を作る
みたいな状態ですね。
精神面での脱社畜を目指そう
薬剤師が会社の不祥事に巻き込まれないようにするには、経済面での脱社畜を目指す必要は全くありません。
最初の段階である精神面での脱社畜を目指すだけで十分。
経済面での脱社畜はハードルが少し高いので、そこを目標にする必要はないです。
一方、精神面での脱社畜はそこまでハードルも高くなく、達成するメリットがかなり大きいので、多くの薬剤師は精神面での脱社畜をするべきでしょう。
精神的脱社畜をしていないと、会社の偉い人がヤバイことを言っていても、思考停止で従ってしまいます。
素直に指示に従っていると、雇われ薬剤師にとっては犯罪に巻き込まれるなどのデメリットしかありません。
だからこそ、できるだけ多くの薬剤師が精神面で脱社畜する必要があるのです。
精神面での脱社畜をできないと、会社にいいように使われてしまうので注意しましょう。
脱社畜には精神的脱社畜と経済的脱社畜の2段階があると思っているんだけど、経済的脱社畜を達成するのはハードルが少し高いが、精神的脱社畜はみんなが目指した方が良い。精神的脱社畜ができていないと、いいように会社に使われてしまうので注意しましょう
— Tomoyuki Kato (@tomo_k09) September 27, 2019
薬剤師が精神面での脱社畜をする方法
経済面での脱社畜は難しいですが、精神面での脱社畜はそこまで難しくありません。
会社はいつも正しいことをやっているわけではないでし、会社の偉い人が指示したことが間違ったことをやっているのはよくあります。
少しずつ精神面での脱社畜をしていきましょう。
1:薬剤師は転職が簡単だということを頭の片隅においておく
まず、薬剤師は転職が簡単だということを頭の片隅に置いておきましょう。
犯罪をしてまで今の職場にこだわる必要は全くありません。
薬剤師の資格があれば、いくらでも働き口があります。
この事実をちゃんと頭に入れておくだけで、ある程度は会社の意味が分からない理不尽な指示を批判的に考えることができるようになるはずです。
薬剤師が職場の犯罪に手を貸さないようにする上で大事なのは脱社畜することなんだよな。ここでいう脱社畜というのは勤め人をやめろということではなく、会社を絶対視するなということである。「薬剤師の資格を持ってれば、いくらでも他に仕事はある」ということを頭の隅に置いておくだけでもだいぶ違う
— Tomoyuki Kato (@tomo_k09) September 27, 2019
例えば、家の近くにサービス・値段が同程度のスーパーが3つあるとしましょう。
どれもサービス・値段が同程度だったら、どのスーパーに行くかこだわったりしないですよね?
これは会社も同じです。
「自分には複数の選択肢がある」という意識を持っているだけで、不正の指示をされても、その会社にこだわることなく、あっさり見切りをつけやすくなるのです。
薬剤師なら、今の待遇とほぼ変わらない会社なんて腐るほどあります。
薬剤師は会社にこだわる必要性がほとんどないのです。
転職先はいくらでもあることを、ちゃんと覚えておきましょう。
これを意識するだけで、脱社畜力は上がります。
2:会社のために犯罪してもメリットがないことを知っておく
次に大事なのが、
「会社のために犯罪しても、雇われ薬剤師にはメリットが全くない」
という事実を知っておくということです。
よく勤め人が「自分の会社では〜」などと表現することがありますが、その会社に所属しているだけであって正確には自分のものではありません。
会社は経営者(または株主)のものです。
何が言いたいかというと、犯罪をすることによりリターンを得られるのであれば、経営者は不正をするインセンティブがあるということを意味します。
だからこそ、不正の指示を平気で出したりするわけです。
しかし、従業員は違います。
会社のために犯罪をしてもリターンがありません。
あえて言うなら、偉い人に気に入られるかもしれないというくらいです。(犯罪を指示する人に気に入られても・・・という感はあるが)
冒頭で紹介した記事では、処方箋なしで薬を渡してしまったようですが、これキッカケで「免許、剥奪な」と言われたらキツくないですか?
何年もかけて大学へ通って苦労して取得した上に、自分の所有物でもない会社のために薬剤師免許を取り上げられたら、かなりメンタルにきますよね。
以上のような理由から、従業員は犯罪をしてまで頑張る必要はないですし、そもそもメリットが全くありません。
この事実をしっかり心に刻んでおきましょう。
繰り返しになりますが、メリットは全くないです。
3:少しでも良いから薬剤師以外の収入源を確保する
これまで紹介した2つをちゃんと頭の片隅に置いておけば、精神面での脱社畜はかなりできるはずです。
さらに精神面での脱社畜を進めたい場合は、薬剤師以外からの収入源を確保するのも良いでしょう。
薬剤師以外からの収入があるだけで、心に余裕ができやすいですし、よく分からない偉い人からの指示も拒絶しやすくなります。
経済面での脱社畜をできるレベルで稼げる必要はないと思いますが、毎月数万円稼げるだけでも精神面での脱社畜が一気に進むはずです。
オススメの副業については、以下の記事にまとめました。
興味があれば、チェックしてみてください。
まとめ
以上、雇われ薬剤師が会社の不祥事に巻き込まれないためにすべきことでした。
まとめると
- 精神面での脱社畜を目指そう
という話です。
具体的には以下の3つの施策がオススメです。
【オススメ】
- 薬剤師なら転職先はいくらでもある
- 雇われ薬剤師が会社のために不正をするのはデメリットしかない
- 薬剤師以外からの収入源を作る
今回紹介したことが完璧な方法だとは思わないですが、精神面での脱社畜に多少は有効なんじゃないかなと思います。
基本的には利害が一致している間は頑張れば良いです。
けど、そうじゃないならそこまで頑張る必要はないでしょう。
会社はあなたのものじゃありません。
経営者または株主のものです。
会社の不祥事に巻き込まれてしまうのは、雇われ薬剤師にとってはデメリットしかないので、脱社畜力を上げていきましょう。
参考になれば嬉しいです。
では。