「副業してる薬剤師は専門性が中途半端」という批判について思うこと

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質問箱で、こんな質問をいただきました。

 

 

【質問】

副業が流行りつつありますが薬剤師をやりながら副業すると、薬剤師としての専門性が中途半端になるという批判があると思います。

 

tomoyukiさんはこのことに関してどう考えていますか?

回答していただけると幸いです。

 

たしかに、副業をしている薬剤師に対する「薬剤師としての専門性が中途半端になる」という批判はあるあるですね。

 

副業系薬剤師にとっては、悩ましい問題だと思います。

こういった批判は自分の存在価値が揺さぶられるので、なかにはしんどく感じてしまう人もいるんじゃないかなと。

 

結論から言ってしまうと、「副業している薬剤師も必要だ」と僕は考えているので、ぶっちゃけこういった批判は気にしていません。

 

そこでこの記事では、

  • 薬剤師が副業をやると専門性が中途半端になるは事実
  • 薬剤師×○○○な人も必要である

という2つのトピックについてまとめてみました。

 

僕自身、薬剤師でありながら、語学系唯一の国家資格である通訳案内士を持っていたり、プログラミングしてWebサービス・アプリを開発したりしている中途半端系薬剤師です。

 

なので、多少は参考になるかなと、

では、本題へ。

 

「薬剤師が副業をやると専門性が中途半端になる」は事実です

 

最初に言っておきたいのは、「薬剤師が副業をやると専門性が中途半端になるのは事実だ」ということです。

 

薬剤師以外のこともやっているのだから仕方ない

まぁ、これは仕方ないですね。

薬剤師以外の勉強にもリソースを使っているのだから、どうしても中途半端になってしまいます。

 

例えば、薬剤師に100のリソースを使っている人と、薬剤師50・副業50にリソースを割り振っている人を比較すると、当たり前ですが前者の方が専門性は高くなります。

 

薬剤師にフルコミットしている人と薬剤師以外に色々やっている人を比べたら、知識に差がつくのは当たり前でしょう。

 

もし薬剤師をやりながら副業をするのであれば、薬剤師としての専門性の中途半端さは受け入れる必要があります。

 

これを受け入れられないのであれば、副業は向いていかなという印象です。

 

何かを選択することは他の何かを諦めること

何かを選択することは他の何かを諦めることです。

 

  • 副業するのであれば、薬の勉強の時間が少なくなる
  • 薬の勉強をたくさんすれば、副業する時間が少なくなる

 

のようなトレードオフの関係は避けられません。

 

薬剤師としての専門性もピカイチで、他の仕事もバリバリやるというのは、ごくごく一部の人には可能かもしれないですが、大多数の人にとっては無理なので諦めた方が良いです。

 

自分は専門性の高い薬剤師を目指すのか、それとも副業を通して薬剤師×○○○を目指すのか。

 

それを早い段階で決めておかないと、それこそ中途半端な薬剤師にまっしぐらです。

 

さらに中途半端な存在にならないよう、どっちを目指すかはハッキリさせておきましょう。

 

薬剤師としての専門性×○○○な人は不要なのか

 

「副業をやっている薬剤師は専門性が中途半端になる」という批判はあるものの、個人的には薬剤師×○○○な人も必要だと考えています。

 

専門性の高い薬剤師も必要だし、薬剤師×○○○な人も必要です。

 

ものごとを発展させる”新結合”という考え方

ヨーゼフ・シュンペーターは、新結合という考えを生み出した人です。

 

新結合についてざっくり説明すると、

“すでにあるもの×すでにあるもの”の組み合わせによって、新しいものが生まれる

という考えです。

 

具体的に言うと

 

「ゼロから新しいものを生み出すのは難しいけど、何かと何かを組み合わせれば、新しいものが生まれて、それが発展につながりやすい」

 

みたいな感じですね。

 

例えば、iPhoneも登場した時は「すごく新しい!」と感じましたよね?

 

けど、よくよく考えるとiPhoneは電話やコンピューター、カメラ、ウォークマンなどの組み合わせだったりします。

 

要素分解すると、1つ1つは新しくはないけど、それが組み合わさることによって新しいものができあがり、それが世の中をより便利にしたわけです。

 

新結合には薬剤師×○○○な人が必要だと思う

この新結合は、iPhoneのようなプロダクトを出現させるだけではなく、組織も活性化させます。

 

例えば、2018年のサッカーW杯で優勝したフランスは、多様性に溢れていることで話題になりました。(ちなみに、日本が負けたベルギーも多様性にあふれたチームだった)

 

 

具体的には、フランス代表は23人のうち19人が移民出身です。

 

 

こう考えると、副業をやっている薬剤師×○○○な人も一定数は必要だと思うんですよね。

理由は、新結合が起こりやすくなるから。

 

たとえば、専門性の高い薬剤師集団の中に、専門性はそこそこだけど「エクセルなら任せておけ!どんどんプログラムを組んで雑務を自動化してやるよ!」みたいな薬剤師がいた方が、生産性が上がりそうな感じはしませんか?

 

専門性の高い薬剤師集団は、当然のことながらエクセル職人ではありません。

もしかしたら、エクセルで業務を効率化しようという発想すら出てこない可能性があります。

 

同じようなバックグラウンドを持つ均質性の高い集団だと、どうしても仕事への取り組み方が似てくるので発展しづらいです。

 

そういった意味で、副業を通して違う業界の知見をもたらし、違う視点で物事を見られる薬剤師も一定数必要だと思います。

 

専門性の高い薬剤師と薬剤師×○○○が補完関係になるのが理想

勘違いしてほしくないのが、

  • 専門性の高い薬剤師
  • 薬剤師×○○○

どっちの方が良くて、どっちの方がダメと言っているわけではないということです。

 

「どっちも必要な存在である」

というのが僕の主張です。

 

繰り返しになりますが、理由はどちらもいないと新結合が起こりにくくなるから。

 

どっちも必要な存在なので、専門性の高い薬剤師を目指すのか、それとも薬剤師×○○○を目指すのかは各自が選択すれば良いんじゃないかなと思います。

 

僕はこれからも薬剤師×○○○の道を突き進んでいく予定です。(飽きっぽいので、一生薬剤師だけはキツイから)

 

副業をやっていても一定水準のレベルの薬剤師にはなれる件

さらに言うと、副業をやっている薬剤師は専門性が中途半端になるといっても、一定水準レベルであれば目指せると考えています。

 

むしろ薬剤師全体の上位30%くらいまでなら、副業をやりながらでも十分狙えるんじゃないでしょうか?

 

理由は、継続して勉強している薬剤師は意外と少ないからです。

 

僕の感覚だと、業務時間外で薬のことは考えていない薬剤師が全体の70%、家でもちゃんと勉強している薬剤師は30%くらいという印象なんですよね。

 

上位10%、5%レベルの薬剤師になるのは難しいですが、副業をやりながらでも継続学習さえしていれば、上位30%レベルの薬剤師にはなれると思います。

 

「お前の薬剤師としての専門性は中途半端なんだよ!」と言われたくないのであれば、少しでも良いので継続学習をしましょう。

 

そうすれば、十分なクオリティの薬剤師にはなれるはずです。

 

まとめ

以上、副業をしている薬剤師は専門性が中途半端という批判についてでした。

 

個人的には、どっちも必要な存在だと思っているので、こういった批判については全く気にしていません。

 

なので、副業をやりたいのであれば好きにやったら良いと思います。

どんな薬剤師を目指すかは自由なので。

 

参考になれば嬉しいです。

では。

 

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