社会人がTOEIC S&Wでハイスコアを取るための勉強ロードマップ

「TOEIC S&Wはどんな勉強をすれば良いのだろう？」

TOEIC L&Rに比べると、TOEIC S&Wの勉強法に関する情報は非常に少ないので、情報収集に苦労しますよね。

そこでこの記事では、

• TOEIC S&Wの効果的な勉強法

についてまとめてみました。

この記事を書いている僕は、TOEIC S&Wを10回以上受験し、国家資格である通訳案内士を持っています。

なので、多少は参考になるかなと思います。

TOEIC S&Wのおすすめ勉強順

結論から言うと、

1. TOEIC L&Rで700点以上を取得する
2. TOEIC S&W ライティングパートの勉強をする
3. TOEIC S&W スピーキングパートの勉強をする

の順番で勉強を進めるのがおすすめです。

まずはTOEIC L&Rで700点以上を取得する

一定レベルのリスニング・リーディング力がないと、英会話はできません。

英会話には、

• 相手の発言を聞き取る
• 相手の発言の意味を理解する

の2つが必要です。

リスニング・リーディング力が低い状態で、これらをできる思いますか？

どう考えてもできないと思います。

このような理由から、TOEIC S&Wでハイスコアを狙うためには、一定レベルのリスニング・リーディング力が必須なのです。

どれくらいのリスニング・リーディング力が必要かというと、TOEIC L&Rで最低でも700点くらいは必要だと思います。（できればTOEIC800点ほしい）

これくらいのレベルでなければ、TOEIC S&Wの設問の意味すら理解できないできないでしょう。

「自分は英会話をできるようになりたいから、TOEIC L&RではなくTOEIC S&Wを受ける！」

と言っている人がたまにいますが、近道のように見えて遠回りしています。

リスニング・リーディング力を鍛えた上でTOEIC S&Wを受験した方が、確実に結果が出るのは早くなります。

リスニング・リーディング力に自信がない場合は、まずTOEIC L&Rの受験をしましょう。

具体的な勉強法については以下の記事にまとめたので、興味があれば読んでみてください。

TOEICS&Wはライティングパートから勉強するのがオススメ

TOEIC L&Rで700点を取れるようになったら、TOEIC S&Wの勉強を本格的に始めていきます。

TOEIC S&Wの中でも特にライティングパートから勉強するのがオススメです。

理由は2つあります。

理由１：自分が書ける英語しか話せない

まず、自分が書ける英語しか話せません。

なぜかというと、自分がスラスラ書けない英語はペラペラ話せないからです。

自分が書ける英語しか話せないからこそ、まずはライティング力を鍛えましょう。

いきなりスピーキングの勉強は遠回りなので、まずはTOEIC S&Wライティングパートから勉強するのがおすすめです。

理由２：ライティングパートの方がスコアが伸びやすい

2つめの理由としては、ライティングパートの方がスコアが伸びやすいということが挙げられます。

スコアが伸びると、勉強へのモチベーションが継続しやすいです。

僕が初めてTOEIC S&Wの受験をしたとき、ライティングパートのスコアは140点だったのですが、2回目の受験時は190点まで上がりました。（200点満点）

一方のスピーキングパートはというと、最初が120点・2回目が130点です。

これくらいライティングパートとスピーキングパートは、スコアの伸びやすさが違ってきます。

モチベーション維持という観点からも、TOEIC S&Wはライティングパートを勉強してからスピーキングパートに取りかかるのがオススメです。

TOEIC S&W ライティングパートのおすすめ勉強法

TOEIC S&Wのライティングパートは、

• 英語フレーズのインプットをする
• ひたすら問題演習をする

というステップで勉強するのがおすすめです。

英語フレーズのインプット

ひたすら問題演習をする

TOEIC S&W スピーキングパートの勉強方法

TOEIC S&Wのスピーキングパートは、

• 発音
• 英語フレーズのインプット
• ひたすら問題演習
• オンライン英会話

のステップで勉強するのがおすすめです。

１：発音

まず発音学習です。

TOEIC スピーキングでは発音も評価対象の1つなので、しっかりと勉強しておく必要があります。

例えば、Sea（海）を日本人は「シー」と発音しがちですが、実は英語の発音は「シー」ではありません。

発音の基本ルールを学んでいないと、TOEIC スピーキングでハイスコアを狙うは難しいです。

しっかり勉強しましょう。

発音のおすすめ教材

『フォニックス<発音>トレーニングBOOK』では、発音の基本ルールを学べます。

今まで「全く発音の勉強をしたことがない」という人にオススメの1冊です。

２：英語フレーズのインプット

覚えている英語フレーズのインプットが多ければ多いほど、話せる英語の幅が広がっていきます。

なので、TOEIC スピーキングでハイスコアを狙うには、地道に色んな英語表現を覚えていくことが重要です。

３：ひたすら問題演習

TOEIC スピーキングは、あくまでもテストです。

そのため、問題演習をすればするほどスコアが伸びやすくなります。

学校のテスト前に、過去問を解いて対策したことはありませんか？

イメージとしては、そんな感じです。

複数の問題集を買って、繰り返し問題を解きましょう。

反復トレーニングをするればするほど、TOEIC スピーキングでハイスコアを狙えます。

４：オンライン英会話

オンライン英会話はTOEICスピーキング対策というよりも、「英語を話すことに慣れる」という目的で使います。

英語を話すことに慣れていないと

「あれっ、〇〇って英語で何て言うんだっけ？！？！」

と頭がフリーズしてしまいがちです。

要するに、TOEIC スピーキングの問題形式に慣れているだけではダメなんですね。

スピーキング自体に慣れる必要もあるのです。

オススメなのは、英語での自己紹介。

オンライン英会話の先生に自己紹介する練習をしてみましょう。

最初のうちは、あらかじめ自己紹介文を英語で書いて、それを見ながら話してもOKです。

何回も自己紹介しているうちに、英語を話すことに慣れることができます。

1レッスンまるまる自己紹介に使えるくらいまで話せることが理想です。

TOEIC S&W Unit別の対策方法

TOEIC S&W Unit7の対策

Unit7は与えられた写真の内容について描写する問題です。

1つの写真に対して、2つの語(句)が与えられており、この2つの語(句)を使って写真の内容に合った英文を書きます。

以下の写真を例に説明します。

この写真に対して

• man
• presentation

という2つの語(句)が与えられていたら、 A man is making a presentation.と答えればOKです。

Unit7は非常に簡単です。

ただし、問題を解く際に気をつけたいことが２つあります。

複雑な文章を書かない

先ほどの写真であれば、

でOKです。

わざわざ

のように詳しく書く必要はありません。

複雑な英文を書くと、ミスにつながります。

それよりも「与えられた語句を使って、簡潔かつ文法的に正しい文」を心がけましょう。

1問あたり70秒で解く

写真描写問題は全部で5問あり、制限時間は8分です。

そのため、時間配分を意識しながら問題を解きましょう。

オススメは、1問あたり70秒程度で解くこと。

イメージとしては、6分程度で問題を解いて、2分で見直しです。

意外としょぼいミスをしているので、見直しすることを強くオススメします。

例えば僕の場合だと、

• 『does』を『dose』などのスペルミス
• 『a』や『the』などの前置詞の書き忘れ
• 動詞に三単現のsをつけていない

などのミスを見直しの時間に発見しました。

TOEIC S&W Unit8の対策

Unit8はEメール作成問題です。

以下のようなEメールを読んで、「Directionsに書かれた指示に沿った返信をする」という設定です。

下の問題では「少なくとも２つ、知りたい情報をリクエストをしなさい」という指示がでています。

Eメール作成問題は

• テンプレートを覚える
• 問題演習をする
• 英語フレーズを覚える

の3ステップで進めましょう。

１：テンプレートを覚える

僕がいつも使っているテンプレートは、こんな感じです。

【テンプレート】

Dear (Mr./Ms〜),

 

I received an e-mail dated（Eメールの日付） entitled （Eメールの件名）.

I'd like to make （Directionsの課題）.

 

First, （Directionsに書かれている課題 １）

Second, （Directionsに書かれている課題２）

 

Best Regards,

（自分の名前）

まずメールを1分くらいで読みましょう。

この時に確認すべきことは以下の4つです。

冒頭の例題でいうと、こんな感じです。

2：Directionsを読む

Eメールを読み終わったら、Eメールの下に書かれているDirectionsを読みましょう。

Directionsには『どのようなメールを書けば良いのか』指示が書かれています。

例題では

「In your E-mail to the committee, make at least TWO requests for information.」

と書かれています。

つまり少なくとも2つ以上、知りたい情報をリクエストする必要する必要があります。

例えば、「病院はどこにあるのか？」や「市役所は何時まで空いているのか？」などを尋ねるメールを作れば良いということですね。

ステップ3：テンプレートを打ち込む

ステップ３では、あらかじめテンプレートを打ち込んでおきます。

この時、

• メールの宛名
• メールの日付
• 件名

はテンプレートと一緒に書いておきましょう。

ただし「どんな情報をリクエストするか」まではまだ書く必要はありません。

ちなみに宛名のTo Whom It May Concernは、先方の担当者が分からない時に使います。

今回はDale City Welcome Committeeからのメールで、具体的に誰が担当者か分からなかったため、To Whom It May Concernを使いました。

ちなみに宛名の使い分けは↓のような感じなので、Eメールの内容によって使い分けてください。

４：Directionsの課題を考える

テンプレートを記入できたら、Directionsに書かれている課題に取りかかります。

例題では「Dale Cityに関する情報を２つリクエストしろ」という指示があるので、それについて考えます。

考える時間は、だいたい2〜3分くらいですね。

ここでは「病院はどこにあるか？」と「市役所は何時まで空いているか？」の２つを聞くことにします。

５：メールを完成させる

先ほど考えた「病院はどこにあるか？」と「市役所は何時まで空いているか？」を英語で書きます。

メール作成は、見直しを含めて5〜6分くらいで書きましょう。

これで完成です。

TOEIC ライティングパート Unit9の対策・勉強法

Unit9は意見を記述する問題です。

例えば

• 管理職として重要な条件は何か？
• 子どもにスマートフォンを与えるのは賛成か

みたいなお題が与えられるので、それに対する意見を書きます。

意見を記述する問題は

• テンプレートを覚える
• 問題演習をする
• 英語フレーズを覚える

の3ステップで進めましょう。

１：テンプレートを覚える

僕がいつも使っているテンプレートはこんな感じです。

まず自分の意見を表明し、なぜそう思うのか理由を3つほど書きます。

そして最後に、まとめとして再び自分の意見を書くという流れです。

例えば、テーマが「インターネットは世界を変えたと思うか」で、自分はインターネットは世界を変えたという立場なら、以下のように解答すればOK。