いざ英語を勉強を始めようと思っても
「どのように勉強すれば良いのだろう?」
と迷子になってしまう社会人は多いと思う。
そこでこの記事では、社会人が英語力をアップするための秘訣や具体的な勉強法について、詳しくまとめた。
僕自身、社会人になってから英語の勉強を本格的に始め、TOEIC900点や通訳案内士という国家資格を取れるまでになった。
なので、これから英語学習を始めようと思っている社会人にとっては参考になると思う。
本記事を読んでから英語の勉強を始めれば、英語の苦手な社会人であっても、英語の読み・書きはもちろんのこと、英会話もある程度できるようになるはずだ。
結論から言うと、英語は以下の順番で勉強をするのがおすすめだ。
この順番で勉強すれば、着実に英語力をアップさせることができる。
【おすすめ勉強法】
- リスニング・リーディングの勉強をする
- 英語フレーズのインプットをする
- 覚えた英語フレーズをアウトプットする
ステップ1:リスニング・リーディングの勉強をする
まずはリスニング・リーディングの勉強から始めよう。
なぜかというと、リスニングとリーティングは英語学習において基礎中の基礎だからだ。
「最初にリスニング・リーディングの勉強をするべき!」
と言うと、
「いや、自分は英語を話せるようになりたいから、オンライン英会話をやる!」
と言われることがある。
確かに、「英会話をできるようになりたいなら、オンライン英会話がおすすめ!」といったネット記事をよく目にするので、いきなり英会話の練習をしたいという気持ちはよく分かる。
しかし、実はこの方法はあまり良い方法じゃない。
よく考えてみてほしい。
リーディング力がないのに相手が発する言葉の意味を理解できるだろうか?
リスニング力がないのに相手の言っていることを聞き取れるだろうか?
リスニングとリーディングがある程度できないことには、英会話もできるようにならない。
リスニング・リーディングの勉強をしてから英会話の勉強を始めるのが、英語力を上げるに1番の近道なのだ。
時間のない社会人ほど、まずはリスニング・リーディングの勉強から始めることをおすすめしたい。
リスニング・リーディングの勉強はTOEICの受験がおすすめ
では具体的にどうやってリスニング・リーディングの勉強をするべきか。
結論からいうと、TOEIC L&Rテストを受験すると良い。
TOEIC L&Rテストは、日本で最もポピュラーなリスニング力・リーディング力を測る試験だ。
TOEIC L&Rテストで最低でも700点を取れれば、最低限の英会話をするための基礎力は身についたと言って良い。
なので、まずはTOEIC700点を目指して勉強しよう。
TOEICの勉強法については、以下の記事に詳しくまとめたので、興味があればあわせてどうぞ。
ステップ2:英語フレーズをインプットする
TOEIC700点を取れるレベルの英語力が身についたら、次は英会話で使いやすいフレーズをひたすら覚えていく。
例えば
- be supposed to〜 (〜することになっている)
- be going to 〜(〜するつもりだ)
みたいなフレーズのことだ。
なぜ英会話を始める前に『英語フレーズを覚える』というステップが必要かというと、自分が知っている英語しか話せないからだ。(当たり前のことだが)
たとえば、「次の月曜にミーティングに出席することになっている」と英語で言いたければ、あらかじめ「be supposed to〜(〜することになっている)」というフレーズを知っている必要がある。
「be supposed to〜(〜することになっている)」を知らないのに、「I am supposed to attend the meeting next Monday.(次の月曜にミーティングに出席することになっている)」という英語が口から出てくることはないのだ。
英会話は以下の流れを繰り返すことによって上達していく。
【英会話の勉強法】
- 英語フレーズの暗記
- 覚えた英語フレーズをオンライン英会話で実際に使う
特にステップ1の英語フレーズの暗記はとても重要で、このステップを吹っ飛ばして英会話を始めても、話せる英語のバリエーションは増えていかない。
知っている英語フレーズが多ければ多いほど話せる英語の幅が広がっていくので、本格的に英会話を始める前に英語フレーズをしっかり覚えよう。
英語フレーズを覚えるのにおすすめの教材
もっともおすすめしたいのは『英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング』だ。
この参考書は中学レベルの英語フレーズだけで構成されていて勉強しやすい上、とても実用的なフレーズが収載されているので、英会話初心者ほど学びの多い参考書だと思う。
『英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング』の勉強が終わったら、NOBU式トレーニングの実践編もおすすめしたい。
こちらはタイトルの通り、より実践的な内容になっている。
NOBU式トレーニング実践編を合わせて勉強することによって、英会話に必要な基礎的なフレーズをしっかり学ぶことができる。
ステップ3:覚えた英語フレーズをアウトプットする
英語フレーズをインプットしたら、覚えた英語フレーズをアウトプットしよう。
アウトプットすることによって以下のような効果を得られる。
- インプットした英語フレーズがしっかり記憶に定着する
- 覚えた英語フレーズをすぐに発するための瞬発力を鍛えられる
覚えた英語フレーズをアウトプットする方法としては大きく分けて2つある。
それが『オンライン英会話』と『TOEIC S&W』だ。
旅行や日常生活で英会話をしたいという人は『オンライン英会話』がおすすめで、仕事で英語を使いたい人は『TOEIC S&W』を受験するのがおすすめだ。
オンライン英会話
オンライン英会話は、月額6000円くらいで外国人講師と英会話をできるサービスだ。
一昔前までは英会話スクールに通わないといけなかったが、今は通学なんて必要なく、家で気軽に英会話のレッスンを受けられてしまう。
オンライン英会話サービスはたくさんあるけど、大手の『DMM英会話』や『レアジョブ英会話』を選んでおけば間違いないだろう。
どちらも無料体験レッスンがあるので、とりあえず無料体験レッスンを受けてみて自分に合う方を使うのがおすすめだ。
ちなみに、オンライン英会話の比較サイトで講師の質を比較していることがよくあるが、6000円くらいの価格帯なら正直そんなに大差はないと思う。
一応、僕は通訳案内士という語学系の国家資格を持っているので、そこら辺の比較サイトを作っている人よりは英語の知見があるはずなので、これはまず間違いない。
僕がオンライン英会話サービスで講師の質が高いなと思ったのは『ビズメイツ』だけど、月額料金がDMM英会話に比べて2倍くらい違うので、そりゃ講師の質にも差があるよなという感じだった。
まぁ、実際に無料体験で実際に使ってみて、好みのオンライン英会話サービスを使えば良いだろう。
ちなみに僕は『DMM英会話』派だ。(サイトが見やすいので)
TOEIC S&W
TOEIC S&Wは、スピーキングとライティングの試験だ。
仕事で英語を使いたいという社会人は、オンライン英会話だけで英会話の勉強をするより、TOEIC S&Wの受験をするのが断然おすすめ。
ビジネスシーンを想定した問題になっているので、効率的に英語力を鍛えることができるし、すぐに仕事で活かすことができる。
また、TOEIC S&Wのスコアが高いと転職活動でもアピールしやすくなる。
オンライン英会話と違い、自分の英語力をスコアとして可視化できるので、「自分の市場価値を上げて年収を上げたいんだ!」という気持ちが強い社会人は、TOEIC S&Wの受験をして英語力を上げつつ、履歴書を華やかにすることを狙うと良いのではないかと思う。
ちなみに「ライティングの試験は受けたくない」と思った人もいると思う。
ただ「自分が書ける英語」しか話すことはできないので、実はライティング力もスピーキング力に密接につながっていたりする。
TOEIC S&Wの受験によりライティング力が上がり、その結果スピーキング力アップも期待できるのだ。
それでもライティング試験は受けたくない場合は、スピーキング試験単体でも受けられるようになっているので、スピーキング試験だけ受けると良いだろう。
具体的な勉強法については以下の記事にまとめたので、興味があればぜひ読んでみてください。
忙しい社会人が英語力をアップさせるための秘訣
ここまで具体的な英語の勉強方法について解説してきたが、そのほか英語力を上げる上で重要な心構えがいくつかある。
なので、最後にそれらについて紹介しようと思う。
最初から「毎日2時間勉強する」みたいな高い目標は設定してはいけない
英語は継続学習が何よりも大事だ。
継続して勉強しないことには、絶対に上達することはない。
どうやって僕は英語学習を継続していたかというと、毎日2時間勉強するみたいな達成するのが難しい目標を立てず、「毎日3分勉強する」といった目標設定をしていた。
これの何が良いかというと、目標を達成できなくて「自分は何てダメなやつなんだ」と自己嫌悪に陥ってやる気がゼロになるリスクを減らせることだ。
毎日3分だったら勉強を始めるまでのハードルも低いし、ほぼ確実にできるので自己嫌悪に陥ることもない。
社会人が毎日数時間の勉強をするのはかなり大変なので、まずは3分くらいを目標に英語の勉強を始めると良いだろう。
とはいえ、毎日3分目標をずっと続けていると英語力が上がるのに時間がかかってしまうので、毎日3分勉強できるようになったら、次は毎日10分勉強するというように、少しずつ負荷を上げていくのがおすすめだ。
こういう意識の低い目標を立てるだけで、英語の勉強は格段に継続しやすくなる。
スキマ時間を有効活用して勉強すべし
社会人になると、まとまった勉強時間を作り出すのはなかなか大変だと思う。
そのため、ちょっとしたスキマ時間を見つけてコツコツ勉強をすることがとても重要だ。
例えば、
- 通勤時間
- お昼休み
- 就寝前のベッドの中
など、少しでも時間ができたらそのタイミングで英語の勉強をするようにしよう。
この意識を持っているだけで、格段に英語力の伸びが良くなる。
大変だと思うけど、ちょっとでも時間ができたら英語の勉強をするよう意識しよう。
簡単に英語力がアップする方法はない
インターネット上に「この勉強法ならすぐに英語をできるようになります!」みたいな記事がたくさんあるけど、こういった記事は大して効果のない勉強法を紹介していることがほとんどなので信じてはいけない。
少し考えてみてほしい。
そもそもそんな簡単に英語ができるようになるなら、もっと英語ができる日本人は多いはずだ。
特に英語が苦手な社会人は仕事で時間がないこともあって、こういうウソ記事に引っかかりやすいと思う。
これらの記事を鵜呑みにして勉強すると、時間を浪費することになってしまうので注意しよう。
この記事で紹介した勉強法はそれなりに大変だが、着実に英語力がついていく。
遠回りなように見えて英語力をアップさせる最短ルートなので、この記事を参考に勉強をしてみてほしい。
終わりに
冒頭にも書いた通り、そんな簡単に英語が上達する方法はない。
コツコツと地道に勉強することが重要だ。
今回ご紹介した勉強をすれば、時間はかかるが着実に英語力はついていくので、英語をできるようになりたい人の参考になれば嬉しい。