薬剤師の仕事に無理してやりがいを見つける必要はないと思う

Pharmacist
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PharmaXというオンライン薬局のスタートアップで薬剤師・エンジニアとして働いています。Rails・React・TypeScriptなどを書きます。英語が得意でTOEIC900点・通訳案内士資格取得。主に薬剤師の働き方やプログラミング、英語学習について書きます。当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
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この前、知人の薬剤師が

「薬剤師として働き始めたけどやりがいを感じられない」

みたいなことを言っているのを聞きました。

 

正直に言うと、僕も「やりがいを感じられない」と悩んでいたことがあったので、「そう思うこともあるよね。。。」とすごく共感しましたね。。

 

色々と悩み抜いて、僕自身は「やりがいがない」みたいな悩みはすでに消失したのですが、結論としては「無理して薬剤師の仕事にやりがいとか見つけなくて良いんじゃないかな」と思っています。

 

ぶっちゃけ、やりがいがどうのこうのなんて考えても無駄かなと。

 

この記事では、

  • やりがいなんて無理に見つける必要がない理由
  • どうしても楽しく薬剤師として働きたい場合の解決策

についてまとめてみました。

 

僕自身、薬剤師として働いていて「やりがい」について悩んでいたことがあったので、多少は参考になるかもしれません。

 

では本題へ!

 

薬剤師の仕事に無理してやりがいを見つける必要はないと思う

 

精神的にしんどくなるので、薬剤師の仕事に対して無理にやりがいを見つける必要なんてありません。

「仕事にやりがいを感じられるか」は運ゲー

「仕事にやりがいを感じられるか」は運の要素が強いです。

なぜかというと、実際に働き始めるまで自分に合った仕事なのか分からないから。

 

実際に働き始めるまで自分に合う仕事かなんて分からない

この感覚は、複数のアルバイトを経験したことがある人なら分かるんじゃないかなと思います。

 

例えば僕の場合、レストランのアルバイトは自分に合いませんでした。

 

ゴリゴリの体育会社員が精神論を振りかざしてワケの分からないことを言っているので、いまだに「一生関わりたくない業界だな」と思っています。

 

一方、塾講師のアルバイトは楽しかったです。

 

大変なことも多かったけど、自分が教えた生徒の成績が上がり、生徒のご両親から感謝された時はとてもやりがいを感じました。

 

塾講師のアルバイト
レストランのアルバイト

 

イメージとしては、こんな感じ。

仕事は実際にやってみるまで、やりがいを感じられるかは分からないのです。

 

薬剤師の仕事に全員がやりがいを感じるのは現実的ではない

仕事でやりがいを感じられるかはギャンブル的な要素があります。

 

そのため、やりがいを感じられずに「こんなはずでは。。」と思うハメになる薬剤師はどうしても一定数でてくることになるのです。

 

毎年、約8000人が国家試験をパスして薬剤師になります。

普通に考えて、この8000人全員が薬剤師の仕事にやりがいを感じられると思いますか?

 

僕は「無理じゃないの?」と思います。

 

ここで、今まで一緒に働いてきた薬剤師の顔を全員思い浮かべてみてください。

  • やりがいを持ってバリバリ働いている薬剤師
  • やりがいを感じてなさそうな薬剤師

どっちの方が多いですか?

 

おそらく、後者でしょう。

薬剤師全員がやりがいを持って働くのは、全く現実的ではありません

 

薬剤師は生活費を稼ぐ手段と割り切ることも大事

無理にやりがいを見い出さそうとすると、精神的にツラくなってしまいます。

 

なので、

「薬剤師の仕事は生活費を稼ぐ手段」

と割り切ることも時には大事かなと。

 

仕事にやりがいを見い出せないことのメリットもある

そもそも仕事にやりがいを感じられないことは、メリットもあるんじゃないかなと個人的には考えています。

 

学生の時に

「課題が終わった人から帰っていいよー」

と先生に言われたことはありませんか?

 

ほとんどの学生は課題なんて好きじゃないけど、あの時の生産性は異常に高かったと思います。

 

それと同じイメージで、「早く家に帰りたいから、仕事を早く終わらせる方法を考えよう」と考えるのであれば、別に悪くないんじゃないかなと

 

「仕事にやりがいを感じられない」ってネガティブな響きがありますけど、考え方によってはポジティブな影響もあるはずです。

 

やりがいないから早く家に帰りたい

仕事を早く終わらせよう!

 

薬剤師以外のフィールドでやりがいを見つけよう

仕事にやりがいを感じられない薬剤師は、パパっと仕事を終わらせて帰りましょう。

 

残業が多すぎるのなら、転職してください。

薬剤師ならいくらでも職場は見つかります。

 

そして、薬剤師以外のフィールドでやりがいを見いだせたり、楽しいと思える活動をすれば良いんです。

 

人間には向き・不向きがあります。

 

無理に薬剤師の仕事にやりがいを見つけようとせず、「薬剤師はお金を稼ぐ手段」と割り切って、違うフィールドで人生を充実させましょう。

 

やりがい至上主義の薬剤師は無視すればOK

 

もしかしたら、あなたの周りに「やりがいを持って働くべき!」とか言ってくる暑苦しい薬剤師もいると思います。

 

そういう人は無視しましょう。

“やりがいを持って働くべき”は善ではない

「仕事」と「やりがい」はセットで語られることが多いです。

そのため、「やりがいを持って働くべき」という主張は、絶対的な善と思われがちだったりします。

 

やりがいを感じずに働いても良い

僕のかつての同僚にも、やりがい至上主義みたいな人がいました。

 

彼女は「薬剤師は素晴らしい仕事なのに、やりがいを持って働けない人はダメだと思う」みたいなことを言っていて、正直「うっとうしい奴だな」と僕は思っていて本当に彼女のことが嫌いだったのですが、これはただ価値観の押し付けです。

 

例えば、特に好きでもないアーティストの音楽をゴリ押しで紹介されたら嫌な気持ちにならないですか?

 

「やりがいを持って働くべき」という思想は、これと少し似ています。

 

「やりがいを持って仕事をする自由」もあって良いし、「やりがいを感じずに仕事をする自由」もあって良い

 

どちらか一方の意見が完全に正しいということはありません。

人それぞれです。

 

ちゃんと仕事をしていればやりがいの有無は気にする必要はない

そもそも「ちゃんと仕事をすること」と「やりがいを持って仕事をすること」は似ているようで違うものです。

 

ちゃんとやることをやっているのなら、「やりがいを持って仕事をできてないこと」を気にする必要なんて全くありません。

 

求められた仕事をちゃんとやっているのなら、やりがいの有無は関係ないです。

 

薬剤師の仕事にやりがいを感じたい人への処方せん

 

ここまで、

「薬剤師の仕事に対して無理にやりがいを見い出さなくて良い」

と書いてきました。

 

しかし、それでも「できることなら薬剤師の仕事にやりがいを感じたい」と考えている人も多いでしょう。

 

ぶっちゃけ、今の時点でやりがいを感じられないのであれば、これからもやりがいを感じるのは難しい気はするのですが、薬剤師として楽しく働くことは可能かなと思っています。

 

なので、最後に楽しく働ける可能性を上げる方法について書いてみました。

必ず状況が好転するとは限らないけど、楽しく働ける可能性は高まるはずです。

 

解決策1:環境を変える

1つ目が「環境を変えてみる」という方法。

 

薬剤師といっても、活躍できるフィールドはたくさんあります。

  • 薬局
  • ドラッグストア
  • 病院
  • メーカーetc

同じ薬剤師でも違う仕事です。

 

なので、「今はドラッグストアで働いているけど、次は薬局で働いてみよう」と考えるのはかなり良い選択だと思います。

 

僕はこのタイプで、新卒で調剤併設型ドラッグストアに就職しました。

 

けど、実際に働いてみて「ドラッグストアはなんか違うな」と思って薬局に転職したのですが、ドラッグストアよりは薬局の方が自分に合っているなという感触があります。

 

逆に「薬局はつまらなかったけど、ドラッグストアで働くのは楽しい」という人がいるのも僕は知っています。

 

何が言いたいかというと、環境を変えるのは手っ取り早く状況を好転させるのに効果的だということです。

 

仕事でやりがいを見つけたいのなら、能動的に行動して自分の置かれている環境を変えていく必要があります。

 

もちろん先ほども書いた通り、仕事選びは運の要素があるので、実際に働くまでやりがいを持って働けるかは分かりません。

 

しかし、今の環境で働き続けるよりは、楽しく働ける可能性は高まるはずです。

 

 

解決策2:薬剤師としての労働時間を減らす

2つ目の解決策が、「薬剤師として働く時間を減らす」という方法。

 

例えば、マンガを読むのが好きだとしても

「週5で9時間拘束8時間(休憩1時間)マンガを読み続けろ」

と言われたらしんどいですよね?

 

適度に読むからこそ、マンガは面白く感じるのです。

 

それと同じ原理で、薬剤師として働く時間が長すぎた結果、仕事自体に飽きてしまい「やりがいを感じられなくなった」という可能性があるのではないかなと

 

週5労働は全員に最適化された働き方じゃない

そもそも週5で9時間拘束8時間同じ仕事をするというのは、個人に最適化された労働形態ではありません。

 

どうしても、この働き方に適応できない人も出てきます。

 

そこで

「薬剤師としての労働時間を減らしてみよう」

というわけです。

 

例えば、週4日だけ薬剤師をやって

  • 好きなこと
  • 前から興味のあったこと

に空いた時間でチャレンジしたらいいんじゃないかなと。

 

僕自身、薬剤師としては週5で働いているわけじゃありません。

最初は週4日だけ薬剤師としての労働時間を減らし、今は週3日だけしかやっていません。

 

他の日は、自分でWebサービスを開発したりしてお金を稼いでいます。

今は薬剤師+個人事業主と活動中です。

 

 

「環境を変える」+「労働時間を減らす」どっちもやると効果的

僕は

  • 環境を変える
  • 薬剤師としての労働時間を減らす

実際にどっちもやりました。

 

その経験から言うと、楽しく働きたいのであれば、どっちもトライしてみるのがオススメです。

 

ここまで読み進めた人の中には、僕を「イヤイヤ薬剤師をやっている奴」と思っている人もいるかと思いますが、それは違います。

 

たしかに以前は

「薬剤師、おもんな」

と思っていた時期もありましたが、今はけっこう楽しいです。

 

1つ付け加えるとしたら、「労働時間を減らす」のは薬剤師以外の収入源を増やす必要があり少し難しいので、最初に手を出すのであれば「環境を変える」から始めるのが良いかなと。

 

「環境を変える」は、難易度が格段に低いので誰でもやりやすいです。

 

 

まとめ

薬剤師の仕事にやりがいを感じられないのなら、まずは「やりがいを無理に見つけようとする必要はない」ということを頭の隅に置いておきましょう。

 

この考えを持っているかどうかで、精神的な負荷が変わってきます。

 

どうしても薬剤師として楽しく働きたいという場合は、以下の2つの方法を試してみてください。

 

必ず状況が好転する保証はできないけど、同じ環境で働き続けるよりは楽しく働ける可能性を高められると思います。

 

【解決策】

  • 環境を変える
  • 薬剤師として働く時間を減らす

 

参考になれば嬉しいです。

では!