以前、「週休3日の薬剤師もアリだと思う今日この頃」という記事を読みました。
「週休3日の薬剤師」もアリだと思う今日この頃 https://t.co/yrmaE9ONQw
— 日経DI (@nikkeidi) October 2, 2018
国による働き方改革の影響もあってか、柔軟な働き方にスポットが当てられることが多くなってきたように思います。
なので、週休3日という働き方に興味のある薬剤師も増えてきたのではないかなと。
そこでこの記事では
- 週休3日で薬剤師として働くメリット・デメリット
- 週休3日の求人を探す方法
についてまとめてみました。
この記事を書いている僕は、週休3日の薬剤師として、すでに2年以上働いた経験があります。(今は週休3日から週休4日に移行した)
なので、多少は参考になるかなと。
では本題へ。
僕が薬剤師として週休3日で働き始めた経緯
僕が薬剤師として週休3日で働き始めた理由としては3つほどあります。
理由1:薬剤師以外の仕事もしてみたかった
薬学部に入ると、ほとんどの人が薬関係の仕事に就くわけですが、18歳で決めた進路の延長線上にある仕事をずっとやるのは、少しもったいないなと僕は感じていました。
人生は一度きりだし、せっかくだから薬とは全く関係ない仕事もやってみたい。
これが薬剤師の仕事を週休3日にすることにした1番の理由です。
で、紆余曲折あって、今は薬剤師に加えてプログラミングをやりつつ生計を立てています。
留学していた時に知り合った人にプログラマがいて、その人の話を聞いていて楽しそうだなと思ったことがキッカケです。
Webサービスやアプリを作るのは薬剤師の仕事とまた違って楽しいで、薬剤師の仕事を減らして良かったなと思っています。
それ以外には、通訳案内士という国家資格を取りました。
なので、そのうち外国人観光客向けのガイドみたいなこともやりたいなと考えています。
理由2:ずっと薬剤師だと飽きることが目に見えていた
次にネガティブな理由ですが、ずっと薬剤師をやっているのは飽きることが目に見えていました。
意識の高い薬剤師には怒られてしまいそうですが、僕は小さい頃から飽きっぽい性格をしていたので、週5で同じ仕事をやるのはどうしても無理すぎる。
例えば、僕はマンガが好きですが、いくらマンガであっても9時間拘束(8時間+1時間休憩)週5で読めと言われたらキツイです。
そこで
「薬剤師の仕事を週休3日に減らして、薬剤師以外の仕事もやれば良いよね」
という結論に至ったわけです。
理由3:留学先で多様な働き方をしている人がたくさんいた
僕は新卒で入った会社を辞めた後、フィリピンへ語学留学しました。
留学先にはハイスペックな人が多くて、個人事業主として働いている人や若くして会社を作ってる人がたくさんいたんですよね。
最初は、帰国後も正社員として働きつつ、細々と違う仕事もやっていこうかなと思っていたのですが、その人たちの影響をモロに受けて「別に正社員じゃなくても良いか」と思い直した結果、週休3日薬剤師+αみたいなライフスタイルになりました。
最初は「正社員、辞めて大丈夫か・・」と少し不安もありましたが、生き延びることができているので結果的には良かったかなと思っています。
薬剤師として週休3日で働くメリット・デメリット
次に、薬剤師として週休3日で働くメリット・デメリットについて。
僕はそれぞれ2つずつメリット・デメリットを感じました。
薬剤師として週休3日で働くメリット
メリットは以下の2つです。
メリット1:自由に使える時間が増える
当たり前ですが、週休3日になると自由に使える時間が増えます。
なんかの本で読んだのですが、「幸福度は自己決定権がどれだけあるか」と相関があるんだとか。
僕は他の仕事に時間を使っているので、労働時間という点では薬剤師だけやっていた時よりも増えてしまったのですが、やりたいことをやれているので幸福度に関しては今の方が断然高いです。
なので、やりたいことがあるのなら、思い切って薬剤師として働く時間を減らすのは良い選択肢だと思います。
不安があるようなら、「1年だけ週休3日を導入してみる」と決めて挑戦してみるのもオススメです。
メリット2:薬剤師の仕事が楽しくなった
週休3日にすると、薬剤師の仕事が以前よりも楽しくなりました。
これは自分でも予想外の効用でしたね。
例えば、カレーを作ってもずっと食べていると飽きるじゃないですか。
たまに食べるから美味しいわけで。
それと同じような感じで、薬剤師の仕事を減らした結果、薬剤師の仕事に新鮮味を感じられるようになって楽しくなったんじゃないかなと思っています。
週休3日で働いてみると、メリハリがつくので個人的にはオススメです。
薬剤師として週休3日で働くデメリット
デメリットは以下の2つです。
デメリット1:世間体があまり良くない
ぶっちゃけ、会社の制度としてではなく個人で勝手に週休3日制をやっていると、世間体は良くないです。
「えっ、なんで週休3日で働いているの?」
とよく聞かれます。
世間的には、同じ仕事を週5日間 9時間拘束 8時間労働するのが当たり前です。
特に医療業界は保守的な人が多いので、変則的な働き方をよく思わない人はかなり多い印象があります。
直接的な悪口を言われたことはないですが、「えっ、こいつ正気か・・」みたいなリアクションをされることがたまにあるんですよね。
週休3日で薬剤師をやっていると、こういった面倒な人たちの対応がかなり面倒です。
なので、週休3日にするなら、あまり他人の目を気にしない人が向いているんじゃないかなと。
冒頭で紹介した記事に、「ホントそれな」と僕が思った記述があるのですが、僕に「こいつ、まじでか」みたいなリアクションをしてきた人たちには穴があくほど読んでほしいです。(届け)
他人の働き方を、同僚でも上司でもない私が「許す」「許さない」と判断すること自体がおこがましいということに気が付きました。
その人の人生であり、考え方なのですから、それは尊重すべきでしょう。
仮に一緒に働いている人がそういう考えの人であっても、非難することは誰にもできません(もちろん、やるべきことをきちんとやっているという前提ですが)
デメリット2:薬剤師としての給料が下がる
当たり前ですが、薬剤師として働く時間が減るので、そのぶん給料が下がりました。(たぶん150万くらい下がった)
ただ、これは僕がパートという雇用形態を選んだというのと、お金よりも残業時間や家からの近さなどの条件を優先したからです。
実際、週休3日でも正社員として働けるし、年収500〜600万くらいもらえる求人も、探せば意外とあります。
さらに言えば、派遣やパートでも高時給の職場を探せば、労働時間を1日減らしたところで、正社員時代の給料とそこまで変わりなくすることは十分可能です。
なので、週休3日で薬剤師として働きたいのであれば、まずは1ヶ月あたりの生活費を大まかに計算しましょう。
そこから逆算して職場選びをすれば、生活費に困るということはないと思います。
週休3日の薬剤師の求人を探す方法
最後に、週休3日で働ける薬剤師の求人を探す方法について。
正社員として週休3日を狙うなら転職サイトを利用しよう
正社員として週休3日だけ働きたいのであれば、転職サイトを利用しましょう。
なぜかというと、週休3日で正社員として雇ってくれる職場は、まだまだ少ないから。
個人で見つけようとすると、かなり難しいです。
それよりも、薬剤師転職サイトを利用して、
「週休3日で正社員として働ける職場ってないですかね?」
と相談した方が簡単に転職先を見つけることができます。
無料で利用できるので、興味があれば相談してみてください。
パートなら今の職場で週休3日で働けないか相談するのもアリ
パートで週休3日だけ働きたい場合は、今の職場で週休3日で働けないか相談するのもアリかなと。
パートなら週休3日で受け入れてくれる職場はたくさんあるので、相談して見る価値はあると思います。
転職は体力的にも大変なので、今の職場で働き続けたくないという特段の理由がないのであれば、無理に職場を変える必要はないと思います。
「週休3日制に移行するついでに職場も変えたい」
という場合だけ、転職サイトを利用するのがオススメです。
週休3日薬剤師をやるなら派遣という選択肢もあり
週休3日で薬剤師をやるなら、派遣で働くという選択肢も良いと思います。
パートよりも時給が高いし、いろんな職場で働けるので勉強にもなるかなと。
僕は色々考えた末に、パートという形態を選びましたが、正社員として働くことにこだわりがないのであれば、派遣もかなりアリですね。
僕が今働いている薬局にも派遣薬剤師の方がいますが、「派遣めっちゃいいですよ〜」と言っていたので、フィットすればかなり楽しく働けるんじゃないかなと思います。
詳しくは以下の記事にまとめたので、興味があればチェックしてみてください。
まとめ
薬剤師として週休3日で働くのは、メリット・デメリットがあります。
それぞれ一長一短なので、それらを考慮した上で週休3日にするか考えてみてください。
個人的にはめちゃくちゃオススメです。
では。