Ruby on RailsでGoogle Calendar APIを叩く | Tomoyuki Kato's Blog

Ruby on RailsでGoogle Calendar APIを叩く

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この記事を書いた人

PharmaXというオンライン薬局のスタートアップで薬剤師・エンジニアとして働いています。Rails・React・TypeScriptなどを書きます。英語が得意でTOEIC900点・通訳案内士資格取得。主に薬剤師の働き方やプログラミング、英語学習について書きます。当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
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RailsでGoogle Calendar APIを叩こうと思ったのだけど、つまずきポイントがけっこうあったのでメモを残しておく。

 

RailsでGoogle Calendar APIを叩くための下準備

 

下準備としては、

  • GCPで行う設定
  • Googleカレンダーで行う設定

の2つがある。

 

GCPで行う設定

まずはGCPの設定から行う。

 

1:プロジェクトを作成する

GCPでプロジェクト作成をクリック

 

GCPの管理画面のメニュバーにある『プロジェクトの選択』をクリックする。

 

GCPでプロジェクトを作成する

 

右上にある『新しいプロジェクト』をクリックする。

 

GCPで新しいプロジェクトを作成する

プロジェクトの作成画面になるので、『プロジェクト名』を入力してから『作成ボタン』をクリック。

 

2:Google Calendar APIの利用を許可する

次にGoogle Calendar APIの利用を有効化する。

 

GCPでライブラリを選択する

 

左サイドバーの『APIとサービス』をクリックし、『ライブラリ』をクリックする。

 

Google カレンダーを選択

 

検索フォームに『google calendar api』と入力。

 

Google Calendar APIを選択する

 

検索すると、Google Calendar APIがヒットするので、これをクリックする。

 

Google Calendar APIを有効にする

 

最後に『有効にする』ボタンをクリックして、Google Calendar APIを有効にする。

 

 

3:サービスアカウントを作成する

次にサービスアカウントを作成する。

 

サービスアカウントとは、簡単に言ってしまうとAPIを管理するためのアカウントだ。

つまり、ここではGoogleカレンダーのAPIを管理するためのアカウントを作る。

 

GCPでAPIを利用する

 

左サイドバーの『APIとサービス』をクリックし、『認証情報』をクリックする。

 

 

画面上部の『+認証情報を作成』をクリックしてから、『サービスアカウント』をクリックする。

 

サービスアカウントを作成する

 

『サービスアカウント名』を入力し、『作成して続行』をクリック。

 

サービスアカウントを作成する

 

任意のロールを選択して『続行』をクリック。

ちなみにロールを選択しなくてもAPIの動作確認はできるので、後から設定してもOK。

 

サービスアカウントを作成する

 

『完了』をクリック。

ユーザーロールが空欄のままでも動作確認はできる。

 

4:サービスアカウントに鍵を追加する

 

左サイドバーの『サービスアカウント』をクリックし、赤枠にある『メール』をクリックする。

 

サービスアカウントを作成する

 

『キー』をクリックし、『鍵を追加』をクリックする。

 

サービスアカウントを作成する

 

『JSON』を選択して、『作成』をクリックする。

ここでダウンロードされるjsonファイルは、のちほどRailsアプリで使用する。

 

Googleカレンダーの設定

次にGoogleカレンダーの設定をする。

 

1:サービスアカウントのメールアドレスをGoogleカレンダーに登録する

Googleカレンダーの設定

 

任意のカレンダーを選んでから、『設定と共有』をクリック。

 

Googleカレンダーを設定

 

『ユーザーを追加』をクリックし、先ほど作った『サービスアカウントのメールアドレスを追加』する。

 

この時、権限を『変更及び共有の管理権限』とする。

 

これでGoogle Calendar APIを使うための準備は終わり。

 

RailsでGoogle Calendar APIのCRUD処理をする

 

次にGoogle カレンダーを操作するためのコードを書く。

 

1:gemをインストールする

以下をGemfileに記述し、『bundle install』をする。

# Gemfile
gem 'google-apis-calendar_v3'
gem 'google-api-ruby-client'
gem 'googleauth'

 

2:jsonファイルを配置する

先ほどダウンロードしたjsonファイルをRailsアプリケーションのルートディレクトリに配置する。

 

このファイルの情報は外に漏れたらダメなので、gitignoreを忘れないこと。

 

3:CRUD処理をするコードを書く

#
# google_calendar.rb
#
require "google/apis/calendar_v3"
require "googleauth"
require "googleauth/stores/file_token_store"
require "date"
require "fileutils"

class GoogleCalendar
  def initialize
    @calendar = Google::Apis::CalendarV3::CalendarService.new
    @calendar.client_options.application_name = ENV.fetch['GOOGLE_CALENDAR_APPLICATION_NAME']
    @calendar.authorization = credential
    @calendar_id = ENV.fetch['GOOGLE_CALENDAR_ID']
  end

  def authorize
     credential = Google::Auth::ServiceAccountCredentials.make_creds(
      json_key_io: File.open(ENV.fetch['GOOGLE_CALENDAR_SECRET_PATH']),
      scope: Google::Apis::CalendarV3::AUTH_CALENDAR)

    credential.fetch_access_token!

    credential
  end

  def build_event(summary:, description:, location:, start:, end:)
    Google::Apis::CalendarV3::Event.new(
        summary: summary,
        description: description,
        location: location,
        start: Google::Apis::CalendarV3::EventDateTime.new(date_time: start),
        end: Google::Apis::CalendarV3::EventDateTime.new(date_time: end)
    )
  end

  
  def create(summary:, description:, location: start:, end:)
    event = build_event(
      summary: summary, #String
      description: description, #String
      location: location, #String
      start: start, # DateTime.now
      end: end # DateTime.now + 1.hour
    )

    response = @calendar.insert_event(
      @calendar_id,
      event
    )
  end

  def read(time_min:, time_max:,)
    events = @calendar.list_events(@calendar_id,
                                   time_min: time_min, # Time.now
                                   time_max: time_max, #Time.now + 1.day
                                  )
    events.items.each do |event|
      Rails.logger.debug '----------------------------'
      Rails.logger.debug "-#{event.id} "
      Rails.logger.debug "-#{event.summary} "
      Rails.logger.debug "-#{event.location} "
      Rails.logger.debug "-#{event.start.date_time} "
      Rails.logger.debug "-#{event.end.date_time} "
    end
  end

  def update(event_id:)
    event = build_event(
      summary: 'updated event',
      description: 'updated event',
      location: 'Chiba',
      start: DateTime.now + 1.hour,
      end: DateTime.now + 2.hour
    )

    res = @calendar.update_event(
      @calendar_id,
      event_id,
      event
    )

    Rails.logger.debug '----------------------------'
    Rails.logger.debug "-#{res.id} "
    Rails.logger.debug "-#{res.summary} "
    Rails.logger.debug "-#{res.location} "
    Rails.logger.debug "-#{res.start.date_time} "
    Rails.logger.debug "-#{res.end.date_time} "
  end

  def delete(event_id:)
    @calendar.delete_event(
      @calendar_id,
      event_id
    )
  end
end

 

環境変数は以下のように設定すればOK。

  • ENV[‘GOOGLE_CALENDAR_APPLICATION_NAME’]
    • GCPで作ったサービスアカウント名
  • ENV[‘GOOGLE_CALENDAR_ID’]
    • Googleカレンダーと紐づいているGmailのアドレス
  • ENV[‘GOOGLE_CALENDAR_SECRET_PATH’]
    • 先ほどダウンロードしたjsonファイルをのパス
    • ルート直下に配置していれば、『./xxxxxx.json』と設定する
    • パスを指定するのではなく、JSONファイルの中身を直接読み込む方法もある(以下リンク参照)
googleauth gemで直接JSONを読み込んで認証する
『googleauth gem』のREADMEを読むと、以下のようにFirebaseコンソールからダウンロードしたJSONファイルのパスを読み込んで認証をしている。 scope = ' authorizer = Go

 

これでGoogle Calendar APIを叩けるはず。

 

終わりに

そのほか使えるメソッドなどは公式のリファレンスに詳しく書いてあるのでそちらをチェックしてみてください。

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