最近ノーコードツールのBubbleを触り始めたので、エンジニアがノーコードツールを使ってみた感想を書き連ねていく。
結論から言うと、思っていたよりもできることが驚いている。
ミニマムで検証したいというユースケースにおいてはとても良い選択肢になると感じた。
ノーコードツールBubbleの概要
Bubbleはノーコードツールの1つで、Webアプリの開発に使われる。
しかもノーコードなので、コードを書く必要がない。
Bubbleを使えばプログラミングを学ぶことなく、ボタンをポチポチするだけでWebアプリを開発できるのだ。
多少学習コストはあるものの、実際にコードを書くよりもはるかに簡単である。
どれくらい簡単に使えるかというと、とりあえず3つのタブだけ覚えておけば良い。
Design
Designはアプリの見た目部分を開発できる機能だ。
文字やボタン、インプットフォームなどを選択し、それをドラッグ&ドロップするだけでそれっぽいページを作ることができる。
ぼくはやったことないけど、なんなら動画の埋め込みもできてしまう。
すごい。
Workflow
Workflowはアプリの挙動を定義する機能だ。
例えば、「ボタンを押したら特定のページに移動する」といった、ボタンを押すことをトリガーにして、何かしらのイベントを発火させることができる。
↓の例だと、カレンダーの日にちをクリックしたら、予定をカレンダーに入力するためのポップアップを表示するという機能を実装している。
ちなみにBubbleはプラグインも豊富なので、ボタンを押したら決済するといった機能も簡単に実装可能だ。
Data
Dataはアプリのデータ構造を定義する機能だ。
データベースだと思ってもらえれば良い。
ポチポチとボタンを押すだけで、どんなデータをどんな形式で保存するかを設定できる。
↓の場合は、こんな感じでデータベースのカラムを設定している
- Description:予定の詳細(text型)
- End date/time:予定が終わる時間(date型)
- Name:予定の名前(text型)
- Start date/time:予定が始まる時間(date型)
Bubbleはどういう時に使えば良いのか
Bubbleは以下の条件に当てはまるのであれば、使う価値があると考えている。
- シンプルな機能要件のアプリケーションを作りたい
- 大規模開発をする前に小さく作って検証したい
逆に
- アニメーションをゴリゴリ使ったページを作りたい
- 購入履歴からレコメンドをするみたいな複雑な機能を実装したい
- ページの表示速度を早くしたい
という人にはBubbleは向いていない気がする。
できないことがちょくちょくあるので、細かいところへのこだわりが強くて、自分が作りたいアプリはけっこう複雑なんだよなという人は、大人しくコードを書いてアプリケーション開発をした方が良いんじゃなかろうか。
ただし、Bubbleは自由度や拡張性が高くて、かなり細かいところまで設定できる。
必要なパーツをドラッグ&ドロップすれば、それっぽいページを作れるし、なんならレスポンシブ対応も可能だ。
さらに言うと、Bubbleのコミュニティもけっこう活発みたいで、開発する上で必要な情報もインターネット上にかなり出回っている。
外部のデータベースに接続可能だし、APIを介してStripeやGoogleの各種サービスとの連携も可能である。
めちゃくちゃすごい。
こんな簡単にアプリケーションを作れるのだから、「わざわざコードなんか書く必要ないじゃん」と言い始める人が出てくるのも分かる。
できないことも多いけど、できることも多いので、本当に使いどころ次第で良くもなるし悪くもなるという印象だ。
個人的にはもう少しBubbleをいじって、その判断の精度を上げていきたいなぁという気持ち。
この判断の精度が上がれば、だいぶ開発コストを減らせそう。
この記事を読んでBubbleに少しでも興味を持ってくれたのであれば、ぜひ触ってみてください。
あなたの想像以上にたくさんのことができると思う。
ちなみにBubbleの公式サイトにはクローンサイトの作り方を解説しているコーナーがあって、これをみながらインスタやTwitterなどのクローンサイトをBubbleで開発できるようになっているので、解説を読みながらBubbleをいじるのがおすすめ。
僕もこの中のGoogleカレンダーのクローンを作ろうというページを読みながら開発していた。
無料でいじれるのでぜひ。
では。